【低予算維持費編】車が欲しいんだもん。買おうよ!

車選びのヒント

車を買おうと思っても購入費用だけ用意すればいいってわけじゃないですよね。
維持費というものがかかります。

そう考えると「増える出費」ばかり目についてしまいます。
でも、ちょっと想像してみてください。
「減らせる出費」もあるのではないでしょうか。

例えば、

・いままで使っていたレンタカーやカーシェア代金がいらなくなります。
・もしも車があったら「今住んでいる立地条件」がいらなくなるかもしれません。
・公共交通機関の移動が減るとそれらの交通費が下がります。

もしもこれらの「減らせる出費」を真剣に考えてみたら
「車の購入費用」や「維持費」の捻出が可能になるかもしれないですよね。

本稿では「維持費に対する不安があるから車の購入に踏み出せない」方に向けて
「増える出費」と「減らせる出費」を確認できる内容をまとめています。

自己紹介

・40代のフリーランスです
・2021年に車を購入しました
・お気に入りの車を29万円で購入しました
・2年間で12万kmドライブしました
・今は別の車に乗り換えています
・今も4万~6万km/年くらいドライブしてます
・今後も予算50万円程度の車を2~4年くらいで乗り換えようと思ってます

こんな私が経験談を中心に、
「もしも次に車を買うなら予算はこのように考える」をまとめてまいります。

この記事を見ていただいたらこんなことが理解できます。

こんなことが分かる!

・「増える出費」=「維持費」についてわかる
・「減らせる出費」=「節約できる生活費」についてわかる

「増える出費」=「維持費」について考える

「増える出費」とは車の維持に関わる費用全般です。
「維持費」と呼ばれています。
一般的に以下のような費用がかかるといわれています。

車の維持費

・ローン
・駐車場代
・保険
・ガソリン代
・整備費
・車検
・税金

それぞれいくらくらい必要になるか整理していきます。

自動車ローン

車の購入に自動車ローンを利用した場合に必要になる費用です。
諸費用込みの購入代金から頭金を引いた金額を借りることとなります。
借りる金額に対して所定の金利が必要となります。

例えばこのようなります。

金利込みで50万円借りる場合

2年ローン(24回払い)で 50万円÷24回=約2.1万円/月
4年ローン(48回払い)で 50万円÷48回=約1万円/月

自動車ローンは大きく分けて以下の3種類に分類できます。

自動車ローンの種類

・銀行ローン
・ディーラーローン
・自社ローン

また、「ディーラーローン」には残価設定型ローンもあります。
簡単な特徴としては以下のようになります。

下にいくほど審査難易度が低く、金利が高くなります。

駐車場代

車を買うには駐車場が必要です。
地域によっては軽自動車なら車庫証明(=駐車場があることの証明書)が不要のようですが、
だからといってその辺に停めておくわけにもいきません。

自宅が持ち家で駐車スペースがあるなら不要ですが、そうでない限り借りる必要があります。

月極駐車場の賃料相場は地域によってかなり開きがあるようです。
全国の賃料相場を調べてみました。

月極駐車場の賃料相場の例

東京都:2万円以上
神奈川県:約1.5万円
埼玉県:約1万円
大阪府:約1.2万円
愛知県:約0.8万円

都道府県単位なので、例えば東京都でも地域によって1.5万円以下の駐車場もあると思いますし、
大阪府でも2万円以上の駐車場もあると思います。

とはいえ自宅から遠い駐車場を借りるのは現実的では無いので
お住いの地域の駐車場賃料を調べておきましょう。

保険

車を買ったら必ず自動車保険に加入しましょう。
万一事故にあった際に保険が助けてくれます。
高いからいらないって思ってる方いませんか?

「事故なんてそうそう起きないから大丈夫」「気を付けていれば大丈夫」
「今まで事故を起こしたことないから大丈夫」なんて思っている方は危険です。

人身事故を起こしてしまえば数億円の賠償金が必要になることもありますし、
例え軽度の物損事故でも、「駐車場で他人の車のバンパーに擦ってしまった」程度でも
20万円前後の賠償になります。

今の車は安全装備が備わっているので、軽度な物損事故でも被害額が高額になります。
自分を守るためにも運転者の責務として自動車保険には必ず加入しましょう。

自動車保険は代理店に依頼するのも良いですし、
ダイレクト型と呼ばれるインターネットで加入できる保険もあります。

インターネットで車種や年齢などの条件を入力すると保険料が出てきますので、
あらかじめいくらくらいの費用が必要になるか調べておくと良いですね。

一例として某ダイレクト型の自動車保険をこんな条件で検索してみました。

保険料一例(2025年4月現在)

【条件】
・ホンダ「N-BOX」 平成29年式
・30代ゴールド免許 契約者のみ保障
・車両保険(自分の車両の保障)あり

【保険料】
年間保険料:約4.6万円
月割り保険料:約0.4万円

ガソリン代

世界情勢や市場経済によって価格が変動しますので一概にいくら必要とはいえないですが、
近所のガソリンスタンドの今の価格を調べておくと大体いくらくらいの出費になるかシミュレーションできます。

ちなみに1か月あたりのガソリン代は以下の計算式で求められます。

月間走行距離÷燃費×ガソリン単価=月間ガソリン代

2025年4月現在の全国のレギュラーガソリン価格相場を調べてみました。

全国のレギュラーガソリン価格相場(2025年4月現在)

東京都:181.3円/L
神奈川県:181.9円/L
埼玉県:178.5円/L
大阪府:182.8円/L
愛知県:178.1円/L

概ね180円前後のようです。
つまりシミュレーションするとこのようになります。

「月間走行距離:1000km」「燃費:15km/L」の場合であれば、
1000km÷15km/L×180円=約1.2万円

整備費

車の不調によりメンテナンスが必要になることがあります。


簡単な整備であれば数千円程度ですが、深刻な故障であれば数十万円以上必要になることもあります。
いくら必要になるかわからないので故障しないように、故障していても早期発見できるように
日々のメンテナンスを怠らないようにしましょう。

費用は読めないので、
「毎月〇〇円積み立てておく」
「〇〇円以上の費用がかかるなら乗り換えを検討する」
などの方針を事前に決めておくと良いです。

車検

乗用車であれば新車の初回車検は3年、それ以降は2年の有効期限となります。
2年おきに車検をする必要がありますので、計画的に費用を貯めておく必要があります。

車検はショップに任せる場合大きく3つの費用で構成されます。

基本料金+法定費用+整備費用=車検費用

基本料金

ショップに対応してもらうために支払う金額です。
任せる店によって金額が変動します。
「基本料」「代行料」などの項目になっていると思います。

2~5万円程度みておくと良いと思います。

法定費用

「自賠責保険料」「自動車重量税」「印紙代」の3つの費用が必要です。
所有している車の条件によって金額が決まっています。
事前に金額のわかるものなので把握しておくようにしましょう。

例えば指定工場に持ち込んだ場合、以下のような費用となります。

10年落ちの軽自動車の場合

自賠責保険料(24か月):17540円
自動車重量税:6600円
印紙代:1800円

15年落ち1.5t以下の普通自動車

自賠責保険料(24か月):17650円
自動車重量税:24600円
印紙代:1800円

整備費用

「車検を合格するために絶対に必要な整備」と
「さらに次の車検までの間に壊れそうだから予防的に必要な整備」
の2種類があります。

「車検を合格するために絶対に必要な整備」は必ず必要な費用となります。
いくら必要なのかについては整備が必要な内容によって変わるのでケースバイケースです。

日ごろからしっかりメンテナンスを行い、
車検時に高額な整備費用が必要になる状況は避けるようにしましょう。

オイル交換などの特定の整備費用は基本料金に含まれているケースもあります。

車検費用のまとめ

車検費用は「基本料金」「法定費用」「整備費用」に分解できることがわかりました。
一例としてこんな見積となります。

整備が特に不要な軽自動車の車検見積をした場合

基本料金:2万円
法定費用:2.6万円
整備費用:0円

合計:4.6万円(月割り計算で約0.2万円)

一部整備が必要な1.5tの普通自動車の車検見積をした場合

基本料金:2万円
法定費用:4.4万円
整備費用:3.6万円

合計:10万円(月割り計算で約0.4万円)

自動車税

年1回「自動車税」or「軽自動車税」を納める必要があります。
毎年4月1日時点で車を所有している方が対象者となります。
5月初旬頃に支払い用紙が送られてきます。


所有している車の排気量と新規登録年度からの経過期間によって金額が変動します。
ガソリン車は初回登録から13年超、ディーゼル車は初回登録から11年超の場合
約15%程度加算されます。


例えば
初回登録から13年以内、軽自動車であれば10800円(月割計算で0.09万円)
1500~2000ccの自動車であれば36000円(月割り計算で0.15万円)となります。

自動車税まとめ

・年1回税金の払込票が届く
・排気量が大きくなるほど納税額が高くなる

自動車税を納めていないと車検を通すことが出来ません。
必ず納税しましょう。

「増える出費」まとめ

「こんなにお金がかかるんだ…」って思いますよね。
様々な出費がありますので以下にまとめます。

車の維持費

・ローン
・駐車場代
・保険
・ガソリン代
・整備費
・車検
・税金

各項目でいくら必要になるか、いくつか例を挙げてみます。

東京都でローンなし普通自動車に乗る場合の概算維持費

・ローン:0円/月
・駐車場代:2.5万円/月
・保険:1万円/月
・ガソリン代:1.5万円/月
・整備費:0.5万円/月
・車検:0.4万円/月
・税金:0.15万円/月

【合計】約6万円/月

愛知県でローンなし軽自動車に乗る場合の概算維持費

・ローン:0円/月
・駐車場代:0.8万円/月
・保険:0.4万円/月
・ガソリン代:1.2万円/月
・整備費:0.5万円/月
・車検:0.2万円/月
・税金:0.1万円/月

【合計】約3.2万円/月

このような形で概算シミュレーションしてみるとイメージが沸くと思います。

大切なのは、「あなたが欲しい車を買う場合各項目でいくら必要なのか」を把握することです。 各項目についてあなたの条件で金額を出してみてくださいね。

ちなみに私は以下のような維持費でした。

私の場合(埼玉県在住でローン無し軽自動車で年間6万km乗る場合)

・ローン:0円/月
・駐車場代:0.7万円/月
・保険:0.4万円/月
・ガソリン代:4.6万円/月
・整備費:0.5万円/月
・車検:0.2万円/月
・税金:0.1万円/月

【合計】約6.5万円/月

「減らせる出費」=「節約できる生活費」について考える

維持費って結構かかるなーって思いますよね。
でも車を持つメリットってたくさんあるはずですよね。

それでは「減らせる出費」について考えてみましょう。

いまの生活費を分析する

車を購入した場合維持費が必要となることがわかりました。
そして、それがいくら必要になるか調べる方法もわかりました。

算出した維持費が許容できる場合は「いますぐにでも買える」ということになります。
しかし、その維持費が許容できなかった場合、「いまは買えない」ということになりますよね。

もしも生活費を見直すことができたら
見直してもストレスなく生活できるなら
生活費を見直したうえで車を買うことが出来ますね。

まずは、「いま、毎月何にいくら使っているか」を洗い出してみましょう。

車を手に入れたら生活にどのような変化があるか考える

車を手に入れてからの生活を想像してみましょう。
このように今の生活と比較して様々な変化が生まれます。

休日のお出かけにレンタカーやカーシェアを使わなくて済むぞ

車通勤にするからバス代や電車代がいらなくなるな

旦那が運転するから酒代が減らせるわ

買い物は車で出かけるから

駅やスーパーから離れたところに引っ越しても問題ないわ

次に車を手に入れた場合の生活をシミュレーションしてみましょう。

今よりも家賃相場の低い家に引っ越すとしたらいかがでしょうか。
今よりも公共交通機関の交通費が減ったらいかがでしょうか。
今よりも食費が減ったらいかがでしょうか。

減った分を加味した結果が「車を買った場合に必要な生活費」となります。

車を買った場合に許容できる生活費を考える

車を買うと維持費がかかることは何となくイメージされていたと思います。
いくらくらいなら許容できるでしょうか。

「維持費がいくらなら許容出来るか」よりも、
「維持費が加わった生活費総額がいくらなら許容出来るか」のほうが
イメージしやすいのではないでしょうか。

「維持費が加わった生活費総額」について下記のように定義するとわかりやすいと思います。

車を買った場合に必要な生活費+維持費=維持費が加わった生活費総額

車を購入してから維持可能な状態

維持費が加わった生活費総額<許容出来る生活費総額

私の場合こんな変化がありました

私の場合東京から埼玉県某所へ移住しました。
移住した理由と移住先を決める条件をまとめてみました。

移住した理由

・在宅ワーク中心になったこと
・車があれば駅近である必要もないこと
・たまに仕事で都内に出ることがあるので東京から離れすぎないこと
・馴染みあるエリアであること

移住前後の条件

・東京都内某所→埼玉県内某所
・駅徒歩5分→駅徒歩10分
・都心まで30分→都心まで60分

私の場合移住前から車を所持していましたが、
移住したことで生活費に大きな変化が生まれました。
正直ここまで変化すると思っていなかったので意外な副産物でした。
一例として参考にしていただければと思います。

移住することで変化したこと

・家賃:11万円/月→7万円/月
・駐車場:2.5万円/0.7万円/月
・ガソリン代:180円/L→172円/L(月間350L消費:6.3万円→6万円)
・おまけ:スーパーの生鮮品の質が良く、なおかつ安い…

合計約6万円/月の節約になりました。

維持費と生活費を差し引くと下記の通りでした。

維持費-節約できた生活費=追加となる生活費
6.5万円/月-6万円/月=0.5万円/月

これでもかなり便利な場所に住んでいます。
本当は駅徒歩30分以上でも問題無いんです。
電車は月1回乗るか乗らないかですから。

乗る必要があっても駅まで車で行けばいいんです。
コインパーキングを使っても500円/日程度で済みます。
人ごみが苦手なので程よく落ち着いていてとても居心地が良いです。

生活の質も上がり、生活費は0.5万円/月に抑えられました。

あなたの場合はいかがでしょうか

上記は私の例ですが例えば、
・今の生活でレンタカーやカーシェアを利用しているならその費用が必要なくなります
・これがいらなければ引っ越すことで家賃を削減できるかもしれません
 ・駅近でなくても良い
 ・コンビニ、スーパーが近くなくても良い

他にも人それぞれの事情と条件があると思います。
あなたの場合どのような変化があるか、事前に考えておくことが大切です。

まとめ

今回のまとめです。

・「増える出費」=「維持費」
維持費については購入する車が決まれば算出可能です。
事前にシミュレーションしておくようにしましょう。

・「減らせる出費」=「節約できる生活費」
車を買った場合に必要となる生活費に変化がある場合があります。
生活費の見直しについてシミュレーションしてみましょう。

・維持費を含めた生活費総額がいくらなら許容できるのか
・維持費が加わった生活費総額はいくらになるか

以下の計算式が当てはまれば車を購入しても維持可能となります。

維持費が加わった生活費総額<許容出来る生活費総額

今回は「維持費」と「減らせる出費」についてのお話でした。

維持費について不安があった方はこれで解消できたのではないでしょうか。
また、車があるなら不要になるものについても整理できたのではないかと思います。

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