スズキ「ワゴンR」/「ワゴンRスティングレー」(MH34S/44S型)(※以下ワゴンR)の紹介です。
このページではワゴンRの情報と、購入した場合の各種費用についてまとめています。
前提条件について
本シリーズではこちらの記事に該当する車種を紹介しております。
車種選定条件や維持費シミュレーション概要につきましてはこちらの記事をご参照ください。
ワゴンRの基本情報
ワゴンRの基本情報です。
スズキ「ワゴンR」(MH34S/44S型)
価格相場 12万円~(2025.04調べ)
基本情報
ボディタイプ | トールワゴン |
車両サイズ | 3395x1475x1640mm |
車両重量 | 780~840kg |
排気量 | 660cc |
燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
実燃費(参考:e燃費) | 16.57~19.91km/L |
乗車定員 | 4名 |
新車時価格 | 107~150万円 |
概算維持費
維持費 | 1か月あたり(月払い) | 1年あたり(年払い) |
駐車場代 | 1万円 | 12万円 |
自動車保険 | 0.6万円 | 6.7万円 |
ガソリン代 | 0.8~0.9万円 | 9~10.9万円 |
自動車税 | 0.1万円 | 1.1万円 |
合計 | 2.5~2.6万円 | 28.8~30.7万円 |
スズキ「ワゴンRスティングレー」(MH34S/44S型)
価格相場 25万円~(2025.04調べ)
基本情報
ボディタイプ | トールワゴン |
車両サイズ | 3395x1475x1640mm |
車両重量 | 800~870kg |
排気量 | 660cc |
燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
実燃費(参考:e燃費) | 13.84~19.57km/L |
乗車定員 | 4名 |
新車時価格 | 133~173万円 |
概算維持費
維持費 | 1か月あたり(月払い) | 1年あたり(年払い) |
駐車場代 | 1万円 | 12万円 |
自動車保険 | 0.6万円 | 6.7万円 |
ガソリン代 | 0.8~1.1万円 | 9.2~13万円 |
自動車税 | 0.1万円 | 1.1万円 |
合計 | 2.5~2.8万円 | 29~32.8万円 |
ワゴンRの特徴


スズキ ワゴンR(MH34S/44S型)は、2012年から2017年にかけて販売された6代目モデルで、
軽ハイトワゴンの代名詞的存在です。
このモデルでは「低燃費」「広い室内空間」「軽快な走り」がさらに進化し、
街乗りでも遠出でも扱いやすい一台として多くのユーザーに支持されました。
特にマイルドハイブリッドの搭載は、燃費性能と静粛性を大きく向上させ、
日常使いにおける快適性を底上げしています。
高い燃費性能とマイルドハイブリッド
MH34Sからは新世代のエネチャージ(のちのS-エネチャージ)を搭載。
減速時のエネルギーを電力として回収し、
加速時にエンジンをアシストすることで、ガソリン消費を抑えます。
燃費性能はカタログ値で最大30.4km/L(2WD・NA)と、
当時の軽自動車でもトップクラスを誇りました。
広くてフラットな室内空間
全高は1,640mmと高く、頭上や足元の余裕が十分。
リアシートもスライド&リクライニング機構付きで、
荷室とのバランスを調整しながら使えます。
後席を倒せばフラットな大容量スペースに変身し、
日常の買い物から旅行時の荷物までしっかり積めます。
軽量ボディと快適な走行性能
車両重量はおよそ800kg台と非常に軽く、
NA(自然吸気)エンジンでも十分に軽快な走りが可能です。
マイルドハイブリッドとの組み合わせにより、発進時のもたつきも少なく、
市街地でもスムーズに流れに乗れます。
スティングレーって何が違う?ワゴンRとの違いを解説

ワゴンRには、「ワゴンR」と「ワゴンRスティングレー」の2つの顔があります。
どちらも同じベース車ですが、デザインや装備、ターゲット層が明確に分かれており、
中古車選びでも迷いやすいポイントの一つです。
この章では、外観・内装・装備・価格帯の違いを具体的に解説します。
外観の違い:スティングレーは“カッコいい系”、ノーマルは“親しみ系”
スティングレー最大の特徴は、フロントマスクの鋭さです。
プロジェクター式ヘッドライトにメッキグリルを組み合わせた精悍な顔つきで、
スポーティな印象を与えます。リアもクリアテールレンズが採用されており、
全体的に引き締まったスタイルです。
対してノーマルのワゴンRは、
丸みを帯びた優しいデザインで、日常使いに馴染みやすい印象。
特に家族層や女性ドライバーからの支持が高く、
“やさしい軽ハイトワゴン”という立ち位置です。
内装の違い:質感と装備で差別化
スティングレーはインパネ周りやシートの質感がワンランク上。
ピアノブラック調パネルや専用ステッチ付きのシートなど、
上級グレードらしい意匠が取り入れられています。
また、ステアリングも本革巻きタイプが採用されるなど、
運転時の満足感にも配慮されています。
一方、ノーマルのワゴンRは明るめの内装色が多く、カジュアルな印象。
必要十分な装備に絞られており、価格とのバランス重視です。
グレード・装備の違い:スティングレーは上位仕様が中心
装備面では、スティングレーの方が快適・安全装備が充実しています。
たとえば以下のような差が見られます:
装備内容 | ワゴンRスティングレー | ワゴンR(ノーマル) |
---|---|---|
ヘッドライト | HIDまたはLED(グレードによる) | ハロゲン |
ステアリング | 本革巻きあり(X以上) | ウレタン |
エアロパーツ | 標準装備 | なし |
アルミホイール | 標準装備(S以上) | 鉄ホイール(グレードによる) |
オートエアコン | 標準装備(X以上) | 一部グレードのみ |
※グレードによって異なりますが、スティングレーは基本的に「快適性・見た目重視」な仕様です。
中古車価格帯の違い:スティングレーはやや高め
同年式・同走行距離で比べた場合、
スティングレーの方が5~10万円ほど高値になることが多いです。
これは、もともとの新車価格が高めだったことと、
デザイン人気によるリセールバリューの高さが影響しています。
ただし、中古市場では状態や人気カラーにも左右されるため、
条件を絞って探せば価格差が少ない場合もあります。
どっちが向いてる?選び方のポイント
- ワゴンR(ノーマル)が向いている人:
→ 価格を抑えつつ、シンプルで使いやすい軽自動車を求める人
→ 維持費や実用性を重視する人 - ワゴンRスティングレーが向いている人:
→ デザインにこだわりたい人
→ 内外装の質感や装備にも満足感を求める人
フレアとの比較

スズキ ワゴンRのOEM供給車種として、マツダ フレア(MJ34S/44S型)があります。
見た目やスペックは非常によく似ていますが、いくつかの違いが存在します。
外観・内装の違い
フレアはマツダらしいフロントマスクを採用しており、
エンブレムやバンパー形状が異なります。
内装デザインは基本的に同じですが、グレード名やカラーラインナップなどが微妙に異なり、
細部で差別化が図られています。
グレード展開・装備
基本グレードの構成はワゴンRに準じていますが、
装備の組み合わせやオプション設定が異なることがあります。
たとえば、マツダの販売網によってはフレアの方が希望の仕様を見つけやすい場合もあるでしょう。
中古車市場での価格と流通量
中古車市場では、フレアの方がやや安価に出回っていることがあります。
理由は単純で、認知度や人気でワゴンRにやや劣るため。
しかし、内容はほぼ同一なので、
同条件であればフレアは“お得にワゴンRに乗れる裏ワザ”としても使えます。
こんな人におすすめ

「なるべく燃費の良い軽自動車に乗りたい」「使い勝手のいい日常車がほしい」
「予算は抑えたいけどチープすぎるのは避けたい」
——そんな方に、ワゴンR(MH34S/44S型)はぴったりです。
街乗り中心で燃費を重視する人
燃費重視派にとって、マイルドハイブリッド仕様は大きな魅力。
買い物や通勤など短距離の移動が多い方でも、ランニングコストをしっかり抑えられます。
軽自動車でも室内の広さを重視したい人
車内で荷物を積んだり、チャイルドシートを設置したりと、
空間の使いやすさは想像以上に重要です。
広くてフラットなリアシートがそのニーズに応えてくれます。
運転が久しぶり or 初めての方
小回りの効くボディサイズと視界の良さで、運転に不安がある人にもおすすめ。
見切りが良く、駐車や取り回しがとてもスムーズに行えます。
購入前に知っておきたい注意点

良い面ばかりに目がいきがちですが、
購入前には「知っておいて損なし」のポイントも押さえておきましょう。
ターボモデルは少数派
NAモデルが主流なので、力強い加速を求める人には物足りなさがあるかもしれません。
高速道路の合流や山道が多い地域では、ターボモデルの方が安心ですが、
市場流通は限られています。
年式・走行距離のばらつき
流通量が多い車種ゆえに、程度の良し悪しに差があります。
特にS-エネチャージ搭載車と非搭載車では燃費性能に明確な差があるため、
購入時には搭載の有無をしっかりチェックしましょう。
スティングレーとの混同に注意
スティングレーはワゴンRの派生モデルで、装備や内外装が異なります。
「ワゴンR」単体の価格相場と混同しないように、グレードや仕様の確認は必須です。
もしもワゴンRを購入したら

朝、エンジンをかけると、小気味よい静けさとともにワゴンRが目覚める。
住宅街の細道を抜けて、通勤路を軽やかに走るその姿は、
まさに“ちょうどいい”の代名詞。
毎日の買い物も、子どもの送り迎えも、あなたの暮らしにしっくりと馴染みます。
狭い駐車場にサッと入ってくれる小回りの良さ。
後席を倒せば、予想以上の収納力で、週末のまとめ買いもラクラクこなす。
必要なときに、必要なだけ応えてくれる。
それが、ワゴンRです。
そして週末。
思い立ったら、そのままドライブに出かけてみましょう。
後席にキャンプ道具を詰め込んで、郊外の公園でプチアウトドア。
静かな湖畔でコーヒーを淹れて、リアゲート越しに眺める景色は、
日常を忘れさせてくれる小さなご褒美です。
友人を乗せてちょっとした旅行へ。
長時間の移動でも広々とした室内空間が疲れを感じさせず、
会話も自然とはずみます。
小さなボディに、大きな安心感と、想像以上の可能性を秘めたクルマ。
それがワゴンRなのです。
帰り道、夜の住宅街をすり抜けながら「やっぱりこの車にしてよかった」と思える
——そんな穏やかで確かな満足感を与えてくれる一台。
見た目も派手じゃない、でも実直で頼もしい。
飾らないのに、なんだか愛着が湧いてくる。
ワゴンRとの時間は、まるで気の合う友達と過ごしているような心地よさがあります。
これが50万円以下で手に入るのなら、もう言うことはありません。
カーライフをはじめたいすべての人に、自信を持っておすすめできる一台。
もしもあなたが次に選ぶ車がワゴンRだったら
——その日から始まる日常は、きっと今よりちょっと軽やかで、少し楽しくなっているはずです。
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