見積書ってどこを見ればいいの?

見積書ってどこを見ればいいの?_アイキャッチ お気楽カーライフ入門

「この車、車両価格は安いけど……本当にお得なの?」

中古車選びの最終局面で手渡される「見積書」。
でも初めて見る人にとっては、どの項目が何を意味していて、
どこをチェックすればいいのか、正直よくわかりませんよね。

この記事では、支払総額で損をしないために、
見積書のどこを見ればいいのかを徹底解説します。

“それっぽく安く見える見積書”にだまされず、
納得して契約に進むための力を身につけましょう。

車両本体価格だけ見て判断しない

見積書の見方を知っておけば支払総額の内訳が分かるようになります。

見積書を受け取ると、まず目に飛び込んでくるのは「車両本体価格」。
実際に支払う金額は「支払総額」ですから、
「車両本体価格」以外にどんな費用が必要となるか、しっかり確認する必要があります。

車両本体価格だけ見ることに意味はない

  • 実際に支払う金額は「本体+諸費用」なので、本体価格だけでは判断不能
  • 販売店が安く見せたいために、車両価格だけを低く設定していることが稀にある

車両本体価格は、見積書の1項目に過ぎません。
諸費用込みで支払総額がいくらになるのかが最重要です。

総額表示は義務化されている

今は支払総額の表示が義務付けられています。
その表示金額で販売しなければならないのです。

遠方購入など、イレギュラーの場合は別途費用が追加される可能性はありますが、
原則として上記の通りです。

しかし、稀に「コーティングを追加しないと販売できない」などのセールストークがあると
聞くことがあります。
筆者はこのような経験が無いので、あくまで噂レベルの話ですが、
こういったセールストークをされた販売店での購入は避けた方が無難かもしれません。

見積書のここをチェック!主要費用5項目を解説

見積書を受け取り、内容を把握して安心している女性。

見積書にはさまざまな項目がありますが、すべてを読み解くのは大変。
ここでは、「特に注意すべき5項目」に絞って、チェックのコツをお伝えします。

登録代行費用

  • 車の名義変更やナンバー登録の手数料
  • 妥当ラインは1~2万円
  • 3万円以上請求されていたら「高すぎないか?」と確認すべき

納車整備費用

  • オイル交換・タイヤ点検など、納車前の整備にかかる費用
  • 整備内容の記載があるか?
  • 「整備込み」としながら詳細が曖昧な場合は遠慮なく確認しましょう

保証料

  • 保証内容と範囲が明記されているか
  • 保証があるのは良いこと、ただし内容が不明確なら要確認
  • 保証範囲が限定的なこともあるので要注意

車庫証明代行費用

  • 自分で申請すれば無料~数千円で済むが、販売店に頼むと1~2万円くらい必要
  • 平日の日中に自分で行けるならそれもひとつの手

リサイクル料金

  • 車の廃棄時にかかる費用で、購入時に預託される
  • 車両本体価格に含まれていることがほとんど
  • 相場は約1万円前後

支払総額が高すぎると思ったら

想定以上に支払額が高くて戸惑っている男性。

諸費用は販売店が対応するために必要な費用です。
しかし、その金額が相場よりも高い、
結果的に支払総額が想像以上に高額になってしまうことも稀にあります。

他店と見積書を並べて比較する

支払総額が当初思っていたよりも高額になってしまったら、
条件の近い他の車両を取り扱っている販売店でも見積をとってみましょう。

見比べることで納得感が得られるかもしれません。
それでも高いと思えたらその車両は見送るのが無難です。

曖昧な項目はしっかり確認する

基本整備一式などのように、一式表記をされていると何をしているのかわからないですよね。
この一式とは何を指しているのか、それらの実施ログはいただけるのかなど、
事前に確認しておくと安心です。

中古車販売店レビューを事前に確認

今は口コミを事前に確認できる時代です。
良い口コミだけでなく悪い口コミも確認しておきましょう。

主観的な、「態度が悪い」「挨拶も無い」などはともかくとして、
「見積書の金額が支払総額の表示額とかけ離れていた」などの口コミがある場合は
警戒度を高めると良いでしょう。

とはいえ、悪いレビューがあるからといって
販売店を悪者と決めつけてかかるのは絶対にやめましょうね。
レビューは一方的な評価であることを忘れずに、参考程度に考えておきましょう。

まとめ|「総額」で判断できれば、もう怖くない

見積書の見方がわかれば、車選びの最終判断に自信が持てます。
最後にもう一度、「見るべきポイント」と「心構え」を整理しておきましょう。

支払総額を出してから、納得できる理由があるか?

  • 一つひとつの費用に“納得できる説明”があればOK
  • 「これって本当に必要?」と考える視点を持つ

項目ひとつひとつの意味を理解し、不要なものは無くす。
自分で出来るものは自分でやる。
このように整理していきましょう。

不明点は全部聞く

  • 聞いて嫌な顔をする販売店なら、その時点で検討から外すべき
  • わからないことは、買わない勇気につながる

あなたはもちろん、販売店も気持ちよく取引したいと考えていますから、
不明な項目は遠慮なく何でも聞くようにしましょう。


次は契約後、納車後のトラブルについて解説しています。
滅多にあることではないですが、トラブルが起きる前に確認しておくことでより安心感が高まります。
是非ご確認ください。

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