車の電球を交換したいと思ってネットや店頭で探してみたら、
「T10」「T20」「BA15s」など聞き慣れない記号が並んでいて戸惑った経験、ありませんか?
実はこれらはすべて“電球の規格”を表す用語。
適合しないものを選んでしまうと、取り付けできなかったり、
最悪の場合、車検に通らないこともあります。
この記事では、
「そもそもT10って何?」「どこに何が使われているの?」という疑問にやさしく答えながら、
自分の車にぴったりな電球を選べるようになるためのポイントを解説していきます。
車のどこにどんな電球が使われているの?
車には多くの電球が使われています。大きく分けると、外装と内装の2種類。
外装用電球の例
- ヘッドライト(ハイビーム/ロービーム)
- ポジションランプ(車幅灯)
- ブレーキランプ(ストップランプ)
- ウインカー(方向指示器)
- バックランプ
- ナンバー灯
内装用電球の例
- ルームランプ
- マップランプ
- グローブボックス灯
それぞれの箇所に合った形状・サイズ・明るさの電球が使われており、
適合しないものは取り付けられません。
T10やT20ってどういう意味?ソケット規格の基本
「T10」「T20」というのは、主にウェッジ球と呼ばれるタイプの電球で、差し込んで固定する構造です。
T10とは?
- 幅10mmのウェッジ球(Tは楕円形の断面を意味)
- ナンバー灯・ポジションランプ・ルームランプなどに多く使用
T20とは?
- 幅20mmのウェッジ球で、ブレーキランプやウインカーによく使われる
- ダブルタイプ(W)=2系統で明暗切替ができる(例:スモール+ブレーキ)
その他の代表的な規格
- BA15s:ソケットに突起がある口金タイプ。テールランプに使用されることも
- T10×31:ルームランプでよく使われる管型のサイズ(長さ31mm)
初心者におすすめの定番交換箇所と型番
「まずはここから」という代表的な交換ポイントを挙げます。
用途 | よく使われる規格 | 備考 |
---|---|---|
ナンバー灯 | T10 | 比較的交換が簡単 |
ポジションランプ | T10 | 小型で扱いやすい |
ブレーキランプ | T20/T20W | 明暗切り替えの有無に注意 |
ルームランプ | T10×31/T10 | サイズ確認が特に重要 |
自分の車に合った電球は、説明書やメーカーサイト、適合表で確認しましょう。
LEDにしてみたい?メリットと注意点
最近はLEDへの交換も人気です。明るく長寿命で、見た目もスマート。
メリット
- ハロゲンより明るい&寿命が長い
- 省電力でバッテリーへの負荷が軽減
- 見た目が現代的に変わる
注意点
- 一部の車両で球切れ警告灯が点灯(CANバスエラー)
- ウインカーをLED化するとハイフラ(点滅が速くなる)現象が発生することも
- 車検非対応の商品もあるため注意
電球交換に必要な道具と注意点
特別な工具は不要ですが、次の道具があると便利です。
- プラスドライバー(カバーがネジ止めの場合)
- 軍手または手袋(熱やガラス割れの保護)
- 内張りはがし(内装のルームランプ用)
- 懐中電灯またはスマホライト(夜間作業時)
また、交換後は必ず点灯確認をしましょう。特に極性のあるLEDは、逆に差すと点きません。
不安を解消する“購入前のチェックリスト”
- 自分の車の型式・年式を確認
- 適合表・説明書で対応規格を確認(T10など)
- 寸法(長さ・幅)も確認(干渉の可能性がある)
- 極性あり/なしの記載を確認(LEDの場合)
- 車検対応かどうかチェック
- 信頼できる販売元(口コミ・評価)から購入
規格がわかれば、もう迷わない
はじめて聞くと意味不明な「T10」や「T20」も、ひとつひとつ知っていけば決して難しいものではありません。
自分の車に合う規格を自分で調べて、正しく選べるようになれば、今後のライトまわりのトラブルも安心。
車との距離を縮める第一歩として、ぜひ“電球選び”から始めてみてください。
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