「スパークプラグ」って聞いたことありますか?
名前は知っているけれど、どこにあるのか、どんな役割なのか、よくわからない…そんな方も多いはず。
でも実はこの部品、エンジンの“着火係”として、とても大切な仕事をしているんです。
この記事では、スパークプラグの役割や仕組み、
なぜ定期的な交換が必要なのかを初心者にもやさしく解説します。
交換そのものはちょっと難易度が高めですが、
「なにを、なぜやるのか」だけでも理解しておくと、カーライフに余裕が生まれますよ。
スパークプラグってどんな役割の部品?
エンジンの中では、空気とガソリンの混ざった“混合気”を燃やして
エネルギーに変えるという動きが常に起きています。
その「火花を飛ばして燃焼を始める」役割を担っているのがスパークプラグです。
プラグの先端では、高電圧によって火花が飛びます。これが“スパーク”です。
エンジン1回の爆発ごとに、正確なタイミングで火をつけてくれているんですね。
つまりスパークプラグは、「車を動かす心臓の点火スイッチ」のような存在です。
なぜスパークプラグを交換する必要があるの?
スパークプラグは走行距離や時間が経つと、
先端が摩耗したり、カーボン(ススのような汚れ)が付着していきます。
すると、火花がうまく飛ばなくなったり、点火のタイミングがズレたりして、
以下のような不調が起きやすくなります。
- エンジンの始動が悪くなる
- アイドリングが不安定になる
- 燃費が悪化する
- 加速が鈍くなる
- 排気ガスが増える
このようなトラブルを未然に防ぐためにも、スパークプラグは定期的に交換する必要があるのです。
スパークプラグの寿命や交換時期の目安は?
スパークプラグの寿命は「使われている種類」によって変わります。
プラグの種類 | 交換目安(目安距離) |
---|---|
一般的なニッケル製 | 約15,000〜20,000km |
白金(プラチナ)製 | 約30,000〜50,000km |
イリジウム製 | 約50,000〜100,000km |
車種やプラグのメーカーによっても異なりますので、
正確なタイミングは車の取扱説明書や整備記録簿を確認しましょう。
交換しないとどうなる?放置リスクをチェック
スパークプラグを交換せずに放置すると、次のようなトラブルにつながる可能性があります。
- エンジンの始動に時間がかかる(セルが長く回る)
- 加速時に息継ぎするような挙動(エンジンの“失火”)
- 最悪の場合、エンジンがかからない・走れなくなる
また、エンジン内部に過剰な負荷がかかり、他の部品の故障につながることもあります。
車の健康を守るためにも、スパークプラグの状態は定期的にチェックしましょう。
交換は自分でできる?プロに任せたほうがいい?
点火プラグの交換は、DIY中級者以上向けの作業といえます。
理由は以下のとおりです:
- エンジン内部の部品を扱うため慎重さが必要
- トルク管理(締め付けの強さ)を間違えると破損のリスクがある
- 一部の車種ではカバー類を外す必要がある
とはいえ、構造がシンプルな車で、
適切な工具(例:プラグレンチ)と情報が揃っていれば、DIYで交換可能な作業でもあります。
「やってみたい!」という方には、別記事で手順を詳しく解説していますので、
そちらをチェックしてみてくださいね。
まとめ:スパークプラグは小さくても大事な部品
スパークプラグは見た目こそ地味ですが、エンジンにとっては欠かせないキーパーツです。
初心者のうちは「知っておくだけ」でも十分です。
でももしDIYに少しでも興味があるなら、このパーツの存在を知っておくことが、
整備の第一歩になるかもしれません。
車の中身を知るって、案外おもしろいものですよ。
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