「この車、すごく条件いいけど……販売店が遠いなあ」
カーセンサーやグーネットで検索していると、ふと出会う“理想に近い1台”。
でもその販売店が遠方だと、「本当に買って大丈夫?」と不安になりますよね。
この記事では、遠方購入を“現実的な選択肢”に変えるために、
事前に確認すべきポイントと、成功させるための5つの鉄則を丁寧にお伝えします。
不安を1つずつ解消し、納得して購入に進めるようサポートします。
遠方購入はアリ。でも“慎重に選ぶ”が大前提

ネットで全国の車を探せる今、遠方の販売店から車を買うのは珍しいことではありません。
ただし「実際に店舗へ行けない」「車を見ずに決める」からこそ、情報の見極め力が必要になります。
遠方でも「現車確認は出来る限りする」が鉄則
例え遠方の販売店で購入するとしても、現車確認は絶対にした方が良いです。
決して安い買い物ではなく、数年は乗ることを考えると、
目視確認せずに不安を抱えながら購入するのは得策ではありません。
中古車はすべて1点もの。
「こんなつもりじゃなかった」は通用しません。
筆者の見解としては、「たとえ片道10時間の場所でも現車確認に行く方が良い」となります。
それでも遠すぎてor時間が無くて行けない場合は
- 遠方購入に対応しているか
- webカメラなどでオンライン購入に対応しているか
- 細部写真を送ってもらうことは可能か
- 納車まで細やかな連絡が取れるか
どうしても行けない場合、最低限これだけは確認しましょう。
ただし、「思っていたのと違う」は通用しないことは理解しておきましょう。
失敗しないための5つの鉄則

遠方購入には独特のリスクがあります。
そのポイントを押さえておくことでリスクを低減することが出来ます。
ただし、遠方購入は販売店にとってもリスクであり、負担を掛けることになります。
やってもらって当たり前でなく、やってくれてありがとうございますの気持ちで臨みましょう。
鉄則①:第三者機関の鑑定書がある車両を選ぶ
目視確認出来ないのであれば、現車確認は写真や動画のみで行うこととなります。
キズや凹み、気になる部分の写真を送ってもらうことになりますが、
販売店も気づかなかった部分にキズなどがあった場合、
それを理由にキャンセルや減額交渉は難しいと考えられます。
また、写真だけではニオイや消耗品類の不調に気づけません。
第三者機関の鑑定書がある車両であれば、それらのリスクは大幅に減らせます。
鉄則②:総額・諸費用・送料まで明確に聞く
- 車両本体価格だけで判断せず、支払総額+陸送費+登録手数料まで正確に確認を
- 総額表示の有無、見積書の内訳は“誠実な販売店かどうか”の判断材料にも
基本的に遠方購入で自宅納車の場合、販売店から自宅まで陸送することになります。
距離が離れている分、近隣の販売店で購入する場合に比べて納車費用が高額になります。
登録手続きもあなたのお住いのエリアで行う必要があるため、販売店の工数が増えます。
その分手数料が高くなることもあるので事前に確認しておきましょう。
鉄則③:販売店の対応スピードと誠実さをチェック
- 電話やメールのレスポンス、説明の丁寧さ、資料の用意などで人柄・体制が見える
- 質問に対して誤魔化すような対応をされたら避けるべき
お互いに顔も見たことの無い相手との取引ですから、
対面販売に比べて信頼関係を築くのが難しいですよね。
だからこそ、より一層電話やメールのレスポンスは気を使う必要があります。
販売店側の対応速度もそうですが、あなた側も連絡が取れない、連絡が遅い
といった対応にならないよう気を付けましょう。
鉄則④:保証とアフターサポートの範囲を確認
- 「保証あり」の表記があっても、実際の適用条件・内容・期間を確認
現車確認できないほど遠方で購入するわけですから、
例え保証があったとしても、入庫は困難ですよね。
あなたの生活圏に提携の工場があるか、無い場合販売店に入庫する以外の方法は無いか、
事前に確認しておきましょう。
鉄則⑤:届いてすぐに細部まで確認
陸送納車の場合、届いた時が初対面です。
届いた車両が購入した車両で間違いないか、しっかり確認しましょう。
時間が無いからあとで確認しようと、数週間経ってから思いもよらぬキズや不具合を見つけても、
販売店からすると、納車から時間が経っているからその間に出来たキズ、不具合じゃないの?と
問い合わせを断られてしまうことも考えられます。
陸送・登録・納車方法のバリエーション

「実際どうやって車が届くの?」「登録は誰がやるの?」といった疑問を持つ方へ。
この章では、遠方購入での納車方法や名義変更の流れを解説します。
陸送の費用相場と納期目安(軽自動車/普通車/距離別)
- 近県:1~2万円前後 / 中距離:2~4万円 / 長距離:5~7万円以上が目安
- 日数は1週間前後。離島や繁忙期は+αかかることも
あくまで目安です。
実際の費用は販売店に必ず確認しましょう。
自分で引き取りに行く?現地納車との比較
- 自走引き取り(販売店で受け取り):旅費・時間はかかるが陸送費節約になる
- 陸送納車:確実・楽だがコスト高。車の状態確認は引き渡し時に
筆者の個人的見解としては、引き取りに行けるなら現車確認に行った方が良いと思います。
現車確認、引き取りともに行くのが望ましいです。
名義変更を自分でやる or 委任する場合の流れ
- 委任:印鑑証明・委任状・車庫証明を販売店に送付。手間は少ないが手数料がかかる
- 自分で登録:登録地の運輸支局に出向く必要あり。納車は一時抹消状態で行われるケースも
遠方購入の場合、名義変更をあなた自身が行わなければならないことも考えられます。
対面販売同様、登録手続きを販売店で対応してもらえるのか、
してもらえない場合どのような手続きが必要か事前に確認しておきましょう。
遠方購入は「想定力」と「行動力」がカギ

遠方購入には不安もありますが、きちんと確認し行動すれば、満足度の高い選択になります。
最後に、実際の事例と心得をもとに、自信を持って判断するためのポイントをお伝えします。
遠方購入成功者の「ここが良かった!」体験例
- 「近くにはなかったけど、状態も価格も納得できた」
- 「対応が丁寧で、陸送まで安心して任せられた」
- 「“人”で選んだら、結果的に遠方でも大正解だった」
筆者の周りや口コミでもこのような声がありました。
遠方の分だけ“情報の透明性”を重視する
- 車の状態・整備歴・対応姿勢――すべて“見えない分”しっかり見極めることが重要
- 疑問があれば即聞く。対応が丁寧なら、それが信頼の証
これは販売店はもちろん、あなたの対応にも言えることです。
対面販売でない分お互いに気持ちよく取引できるよう注意しましょう。
「最終判断は自分」でも、信頼できる店選びがすべて
- 遠方だからこそ「価格」「車種」だけでなく、“誰から買うか”を重視する視点が重要
最終判断はあなたの自己責任で行うこととなります。
この人になら任せたい、そう思える販売店ならば迷わずGOです。
遠方購入に迷っていたあなたへ。
この記事が、その不安をひとつずつ解消し、納得して行動できる判断軸となれば幸いです。
理想の1台は、距離を超えてあなたを待っているかもしれません。
次の記事では修復歴車ってどうなの?をテーマにまとめています。
購入候補に修復歴車がある方、気になっている方は是非ご覧ください。
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