「中古車を買いたいけど、予算は50万円以下…」
そんなとき、多くの人が抱えるのが「この価格帯でまともな車なんてあるの?」という不安です。
でも実は、安くても「満足できる1台」はちゃんと存在します。
大切なのは、あなたにとっての“正解の見つけ方”を知っているかどうか。
この記事では、限られた予算でも後悔しない車を選ぶための考え方と、
具体的なステップをわかりやすく解説します。
安い車って“妥協”するしかないの?

「安い車=古くてボロい=失敗する」と思っていませんか?
たしかに価格が安いのには理由がありますが、
その理由を正しく理解すれば、“納得できる安さ”を選ぶことが可能です。
中古車市場の価格が決まる仕組み
中古車市場の価格の決め方は大きく2つあります。
一つはその車両の状態の良し悪し。
もう一つは車種そのものの人気度。
この2つを総合的に判断して価格が決められるわけです。
「安い=悪い」ではない理由
安い中古車の価格の理由も、大きく2つに分けられます。
ひとつは、同一車種の中で一部の車両だけが突出して安い
もうひとつは、同一車種の相場が安い
それぞれ安い理由と特徴を見ていきましょう。
- 修復歴がある
- 車両状態が悪い
同一車種のなかで一部の車両だけが突出して安い場合、
このような特徴が考えられます。
事故車であり、修理は済んでいるものの、
骨格部分の修復があるため、今後の故障リスクが高い。
内外装にキズや汚れが多かったり、たばこやペットのニオイがついてしまっている。
などの理由が考えられます。
何も理由がなく一部の車両だけが突出して安いことは考えにくいので、
これらを購入候補にする場合には念入りに確認するようにしましょう。
確認のうえ、納得いく理由があれば良いと思いますが、
基本的には後のトラブルリスクが高いのであまりおすすめできません。
- 新車登録から年数が経っている
- 走行距離が多い
- 人気が無い車種
車種そのものの相場が安い場合、このような特徴が考えられます。
これは、古い車、過走行の車は新車に比べて故障リスクが高いためです。
ただし、前オーナーが適切な整備をしていれば問題無いケースが多いです。
現に、私が今まで乗り継いできた車は20万km以上大きな故障なく使えていました。
不人気車になる理由としては、新車販売時のターゲットや想定ニーズが時代背景に合っていないなど、
当時は不人気だったから売れなかったといった理由が考えられます。
当時不人気だった、世間一般的には不人気だった。
でも今のあなたにとって不人気でなければどうでしょう。
これはあなたにとって人気車になり得ます。
- 価格は「車両状態」と「市場価値」に左右される
- 年式が古くても整備状態が良い車は多い
- 自分が納得できる車種、状態であればそれは「良い車」
「良い安さ」と「危ない安さ」の見分け方
良い安さと危ない安さの違いとは何か。
その車種の相場よりも突出して安い車両は危ない安さと言えそうです。
例えば同じ車種の他の車両は100万円程度なのに、1台だけ50万円程度の車両がある。
このような場合は、事故車、ひょう害車、塩害車などの
「その個体だけが安くなる理由」が必ずあります。
同一車種の他の車両に比べて極端に走行距離が多い。
このような場合は、消耗品の劣化が激しい、交換時期が来たから売却された。
このようなケースが多いと考えられます。
このような安さの場合は、安い理由をしっかり確認し、納得したうえで選択肢に入れるようにしましょう。
同一車種の相場が安い場合は良い安さと言えそうです。
古い、人気が無い、などの理由が考えられます。
古い車両はゴム類の経年劣化を中心としたメンテナンスが必要になります。
しかし、ゴム類の交換部品そのものはそこまで高額ではないので、
自力で交換できるものは部品だけ取り寄せるなどの工夫が可能です。
私の場合、購入した車両の窓部分のモールが割れていました。
しかし、部品だけ取り寄せ、自力で交換することで数千円で新品に早変わりしました。
部品代も窓4枚分合わせて数千円程度でした。
人気が無い理由は、販売当時のライバル車が強すぎた、使い勝手が悪い
などの理由が考えられます。
多くの人にとって人気が無い車両でも、
あなたにとって人気が無いとは限らないですから、人気が無い理由を調べてみましょう。
そのうえで、あなたにとってその部分は許容できるものであるかの判断をすれば良いと言えます。
あなたにとって“後悔しない車”とは?

「後悔しない車を選びたい」と思っても、その定義は人によって違います。
この章では、自分にとっての“正解の条件”を明確にするために必要な考え方をお伝えします。
「絶対に譲れない条件」を明確にしよう
- 荷物が積めること?
- 車内が広いこと?
- 燃費がいいこと?
- それとも「古くてもMT車がいい!」というこだわり?
価格ではなく、日常の使い方に合わせた優先条件を決めることが最優先です。
「使い方」から必要な車を逆算する
- 送迎に使う? 週末の買い出し? 通勤? 遠出?
- 年間走行距離は? 高速を使う? 山道を走る?
生活スタイルが違えば、最適な車も変わります。
過去の後悔から学ぶ“ありがちな失敗パターン”
- 「安さに釣られて買ったら車検費用が爆上がり」
- 「見た目で選んで積載性が足りなかった」
- 「本音では乗りたくない車を我慢して使った」
→ こうした後悔は、「優先順位の曖昧さ」が原因であることがほとんどです。
後悔しない車の選び方3ステップ

「いい車が見つかればラッキー」ではなく、
“選び方”を知っていれば、安くても満足できる車に出会える可能性は格段に上がります。
ステップ①:希望条件を紙に書き出す
- 絶対に必要な機能(例:スライドドア、4WD)
- あれば嬉しいけどなくてもOKな装備
- 絶対に嫌な条件(例:3ドア、MT、13年超)
→ 感情ベースで構いません。まずは“言語化”することが第一歩です。
ステップ②:欲しい装備/妥協できる装備を分ける
たとえば:
装備 | 欲しい? | 妥協できる? |
---|---|---|
ナビ | ○ | ◎(スマホナビで代用可) |
バックカメラ | ○ | △(感覚でカバーできるなら) |
キーレス | ◎ | ✕(必須) |
→ 条件をグループ化するだけでも、判断力が大きく変わります。
ステップ③:カーセンサーや実店舗で条件に合う実例を探す
- サイトで「支払総額」「整備込み」「保証あり」で絞り込み
- 同じ条件の車を5台以上見比べると、“掘り出し物の傾向”が見えてきます
→ 自分の条件を満たす車は、意外と多いことに気づくはずです。
まとめ|安くても、ちゃんと選べば後悔しない

安い車を買うということは、妥協ではなく「選択肢の中での最適化」です。
予算が限られていても、自分の優先条件が明確であれば、
納得感のあるカーライフをスタートできます。
「安さ=妥協」ではなく「安さ=戦略」へ
- 何を削るかより、「何を守るか」を考える
- 条件整理→見極め力→選び抜く力=満足度に直結
妥協ではなく、最適の選択をするために何を考えるのが良いか。
あなたにとって本当に必要なものは何か考え、それだけは絶対に押さえる。
これは無くても良いけどあったら便利なものは、あったらラッキーくらいに考える。
こんな風に探してみるとあなたにとって最高の1台が見つかる可能性がグッと上がります。
選び方次第で、低予算でもカーライフは楽しくなる
本当に後悔するのは、「選び方がわからずに決めてしまったこと」。
この記事が、あなたの“後悔しない選び方”の一助になれば嬉しいです。
次の記事では「そんな古い車、すぐ壊れるのでは…?」といった
疑問を解決するヒントをたくさん紹介しています。
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