「スパークプラグって交換できるの?」
車のエンジンにとって重要な部品とわかっていても、
DIYで交換するのはなんだかハードルが高い気がしますよね。
でも実は、基本さえ押さえれば比較的シンプルな作業でもあるんです。
この記事では、初心者が最初にぶつかる“ちょっと高めの壁”であるスパークプラグ交換について、
必要な工具や手順、注意点までやさしく丁寧にご紹介します。
スパークプラグって何?交換は必要?
まずはそもそも「スパークプラグってどんな部品?」というところから確認してみましょう。
■役割
エンジン内のガソリンと空気の混合気に火花を飛ばして爆発を起こす部品。
車の心臓ともいえるパーツです。
■劣化の影響
劣化すると着火性能が落ち、
エンジンの始動性が悪くなったり、燃費が悪くなったりします。
■交換の目安
通常は1.5〜2万km、
長寿命タイプは10万km程度が交換の目安です。
作業の難易度と準備
「自分でできるのかな?」と不安に感じている方も多いはず。
ここでは難易度と準備するものを解説します。
■難易度
ボンネットを開けて、簡単にアクセスできる車種なら作業は比較的シンプルです。
ただし、奥まった位置にある場合は難易度が上がります。
■作業時間の目安
慣れていれば30分〜1時間。
初めてでも1時間程度あれば十分です。
■必要な工具
- プラグレンチ
- トルクレンチ(締め付けトルクを管理する場合)
- ラチェット&エクステンション(アクセスしにくい場合)
- 軍手 or 整備用手袋
スパークプラグの交換手順|やさしく解説
いよいよ交換手順に進みます。
ひとつずつ、焦らず確認しながら進めましょう。
バッテリーのマイナス端子を外す(推奨)
感電や誤作動を防ぐため、安全のためには外しておくと安心です。
イグニッションコイルを外す
エンジン上部にあるコイルのコネクタを外し、ボルトで留まっている場合はそれも外します。
プラグホールを確認する
外した部分の奥に、プラグホールが見えるはずです。
点火プラグを取り外す
専用のレンチを使って反時計回りにゆっくり回します。固着している場合は無理せず慎重に。
新しいプラグを取り付ける
ネジ山を傷めないよう丁寧にまっすぐ差し込み、手締め→規定トルクで締め付けます。
イグニッションコイルを戻す・動作確認
すべて元通りに戻し、エンジンを始動して異常がないか確認します。
作業時の注意点|ミスを防ぐために
失敗を防ぐために、初心者が特に気をつけたいポイントを紹介します。
- 異なるプラグを使わない:型番などは必ず指定されたものを。
- 無理に締めない・緩めない:ネジ山を壊すと大きな修理に。トルクレンチの使用が安心。
- 取り外した順に戻す:イグニッションコイルの順番を間違えないよう注意。
- 落下させないように:新品プラグを落とすと割れたり、内部が損傷することも。
どこまでDIY?無理をしない判断基準
どこまでが“自分でやってOKな範囲”なのかを見極めるのも大切です。
- エンジン奥側にある車種は難易度高め:整備経験が少ない人は無理せずプロに任せるのが◎。
- 4気筒以上やV型エンジンは複雑:軽自動車や直列3気筒なら比較的簡単です。
まとめ|“壁”を越えた先の達成感を
スパークプラグ交換は、初心者がDIYに本格的に踏み出す際の“最初の壁”ともいえます。
ですが、しっかり調べて準備すれば、思ったよりシンプルに感じるはず。
交換が終わってエンジンが気持ちよく始動したとき、なんとも言えない達成感が味わえるでしょう。
「これができたなら、次もやってみたいかも」
そんな気持ちが芽生えたら、もう立派なDIYカーオーナーです。
まずは1本、やってみませんか?
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