車を買おうと思っても購入費用だけ用意すればいいってわけじゃないですよね。
維持費というものがかかります。
そう考えると「増える出費」ばかり目についてしまいます。
でも、ちょっと想像してみてください。
「減らせる出費」もあるのではないでしょうか。
例えば、
・いままで使っていたレンタカーやカーシェア代金がいらなくなります。
・もしも車があったら「今住んでいる立地条件」がいらなくなるかもしれません。
・公共交通機関の移動が減るとそれらの交通費が下がります。
もしもこれらの「減らせる出費」を真剣に考えてみたら
「車の購入費用」や「維持費」の捻出が可能になるかもしれないですよね。
この記事を見ていただいたらこんなことが理解できます。
・車の維持費についてわかる
・車を持つことで節約できる費用についてわかる
・車を持つためにどんな事を意識すれば良いかわかる
ワクワクしますね。
維持費について考えてみる
早速ですが、考えたくないところからやっつけましょう。
車の維持費はざっと挙げるだけでもこれだけ必要になります。
・ローン
・駐車場代
・保険
・ガソリン代
・整備費
・車検
・税金
それぞれいくらくらい必要になるか、ざっくり考えてみましょう。
ローン
車の購入にローンを利用した場合にかかります。
諸費用込みの購入代金から頭金を引いた金額を借りることとなりますね。
例えばこんな感じでざっくり感覚が掴めると思います。
すべて借りる金額と金利の総額で記載します。
2年ローン(24回払い)で 100万円÷24回=約4.2万円/月
4年ローン(48回払い)で 100万円÷48回=約2.1万円/月
2年ローン(24回払い)で 50万円÷24回=約2.1万円/月
4年ローン(48回払い)で 50万円÷48回=約1万円/月
150万円の車を買う場合、50万円を頭金にして4年ローンにした場合
約2.1万円/月必要になるということです。
駐車場代
車を買うには駐車場が必要です。
地域によっては軽自動車なら車庫証明(=駐車場がありますよの証明書)が不要のようですが、
だからといってその辺に停めておくわけにもいきません。
自宅が持ち家で駐車スペースがあるなら不要ですが、そうでない限り借りる必要があります。
月極駐車場の賃料相場は地域によってかなり開きがあるようです。
全国の賃料相場を調べてみました。
東京都:2万円以上
神奈川県:約1.5万円
埼玉県:約1万円
大阪府:約1.2万円
愛知県:約0.8万円
都道府県単位なので、例えば東京都でも地域によって1.5万円以下の駐車場もあると思いますし、
大阪府でも2万円以上の駐車場もあると思います。
とはいえ自宅から遠い駐車場を借りるのは現実的では無いので
お住いの地域の駐車場賃料を調べておきましょう。
保険
車を買ったら必ず自動車保険に加入しましょう。
万一事故にあった際に保険が助けてくれます。
高いからいらないって思ってる方いませんか?
「事故なんてそうそう起きないから大丈夫」「気を付けていれば大丈夫」
「今まで事故を起こしたことないから大丈夫」なんて思っている方は危険です。
人身事故を起こしてしまえば数億円の賠償金が必要になることもありますし、
例え軽度の物損事故でも、「駐車場で他人の車のバンパーに擦ってしまった」程度でも
20万円前後の賠償になります。
今の車は安全装備が備わっているので、軽度な物損事故でも被害額が高額になります。
運転者の責務として自動車保険には必ず加入しましょう。
自動車保険は代理店に依頼するのも良いですし、
ダイレクト型と呼ばれるインターネットで加入できる保険もあります。
インターネットで車種や年齢などの条件を入力すると保険料が出てきますので、
あらかじめいくらくらいの費用が必要になるか調べておくと良いですね。
一例として某ダイレクト型の自動車保険をこんな条件で検索してみました。
【条件】
・ホンダ「N-BOX」 平成29年式
・30代ゴールド免許 契約者のみ保障
・車両保険(自分の車両の保障)あり
【保険料】
年間保険料:約4.6万円
月割り保険料:約0.4万円
ガソリン代
世界情勢や市場経済によって価格が変動しますので一概にいくら必要とはいえないですが、
近所のガソリンスタンドの今の価格を調べておくと大体いくらくらいの出費になるかシミュレーションできます。
ちなみに1か月あたりのガソリン代は以下の計算式で求められます。
月間走行距離÷燃費×ガソリン単価=月間ガソリン代
2025年4月現在の全国のレギュラーガソリン価格相場を調べてみました。
東京都:181.3円/L
神奈川県:181.9円/L
埼玉県:178.5円/L
大阪府:182.8円/L
愛知県:178.1円/L
概ね180円前後でしょうか。
つまりシミュレーションするとこのようになります。
「月間走行距離:1000km」「燃費:15km/L」の場合であれば、
1000km÷15km/L×180円=約1.2万円
整備費
車の不調によりメンテナンスが必要になることがあります。
簡単な整備であれば数千円程度ですが、深刻な故障であれば数十万円以上必要になることもあります。
いくら必要になるかわからないので故障しないように、故障していても早期発見できるように
日々のメンテナンスを怠らないようにしましょう。
費用は読めないので、
「毎月〇〇円積み立てておく」
「〇〇円以上の費用がかかるなら乗り換えを検討する」
などの方針を事前に決めておくと良いです。
車検
乗用車であれば新車の初回車検は3年、それ以降は2年の有効期限となります。
2年おきに車検をする必要がありますので、計画的に費用を貯めておく必要があります。
車検はショップに任せる場合大きく3つの費用で構成されます。
基本料金+法定費用+整備費用=車検費用
基本料金
ショップに対応してもらうために支払う金額です。
任せる店によって金額が変動します。
「基本料」「代行料」などの項目になっていると思います。
2~5万円程度みておくと良いと思います。
法定費用
「自賠責保険料」「自動車重量税」「印紙代」の3つの費用が必要です。
所有している車の条件によって金額が決まっています。
事前に金額のわかるものなので把握しておくようにしましょう。
例えば指定工場に持ち込んだ場合、以下のような費用となります。
自賠責保険料(24か月):17540円
自動車重量税:6600円
印紙代:1800円
自賠責保険料(24か月):17650円
自動車重量税:24600円
印紙代:1800円
整備費用
「車検を合格するために絶対に必要な整備」と
「さらに次の車検までの間に壊れそうだから予防的に必要な整備」
の2種類があります。
「車検を合格するために絶対に必要な整備」は必ず必要な費用となります。
いくら必要なのかについては整備が必要な内容によって変わるのでケースバイケースです。
日ごろからしっかりメンテナンスを行い、
車検時に高額な整備費用が必要になる状況は避けるようにしましょう。
オイル交換などの特定の整備費用は基本料金に含まれているケースもあります。
車検費用のまとめ
車検費用は「基本料金」「法定費用」「整備費用」に分解できることがわかりました。
一例としてこんな見積となります。
基本料金:2万円
法定費用:2.6万円
整備費用:0円
合計:4.6万円(月割り計算で約0.2万円)
基本料金:2万円
法定費用:4.4万円
整備費用:3.6万円
合計:10万円(月割り計算で約0.4万円)
税金
年1回「自動車税」or「軽自動車税」を納める必要があります。
毎年4月1日時点で車を所有している方が対象者となります。
5月初旬頃に支払い用紙が送られてきます。
所有している車の排気量と新規登録年度からの経過期間によって金額が変動します。
ガソリン車は初回登録から13年超、ディーゼル車は初回登録から11年超の場合
約15%程度加算されます。
例えば
初回登録から13年以内、軽自動車であれば10800円(月割計算で0.09万円)
1500~2000ccの自動車であれば36000円(月割り計算で0.15万円)となります。
・年1回税金の払込票が届く
・排気量が大きくなるほど納税額が高くなる
・軽自動車税は安い
維持費まとめ
「こんなにお金がかかるんだ…」って思いますよね。
色んなお金が必要になるので一旦まとめてみましょう。
まずはおさらい。
・ローン
・駐車場代
・保険
・ガソリン代
・整備費
・車検
・税金
いくつか例を挙げてみます。
・ローン:0円/月
・駐車場代:2.5万円/月
・保険:1万円/月
・ガソリン代:1.5万円/月
・整備費:0.5万円/月
・車検:0.4万円/月
・税金:0.15万円/月
【合計】約6万円/月
・ローン:0円/月
・駐車場代:0.8万円/月
・保険:0.4万円/月
・ガソリン代:1.2万円/月
・整備費:0.5万円/月
・車検:0.2万円/月
・税金:0.1万円/月
【合計】約3.2万円/月
このような形で概算シミュレーションしてみるとイメージが沸くと思います。
現在の環境の見直しを考えてみる
維持費って結構かかるなーって思いますよね。
でも車を持つメリットってたくさんあるはずですよね!
逆に「減らせる出費」について考えてみましょう。
もしも車を手に入れたら
車を手に入れてからの生活を想像してみましょう。
このように今の生活と比較して様々な変化が生まれます。

休日のお出かけにレンタカーやカーシェアを使わなくて済むぞ

車通勤にするからバス代や電車代がいらなくなるな

旦那が運転するから酒代が減らせるわ

買い物は車で出かけるから
駅やスーパーから離れたところに引っ越しても問題ないわ
私の場合こんな変化がありました
私の場合東京から埼玉県某所へ移住しました。
移住した理由と移住先を決める条件をまとめてみました。
・在宅ワーク中心になったこと
・車があれば駅近である必要もないこと
・たまに仕事で都内に出ることがあるので東京から離れすぎないこと
・馴染みあるエリアであること
・東京都内某所→埼玉県内某所
・駅徒歩5分→駅徒歩10分
・都心まで30分→都心まで60分
私の場合移住前から車を所持していましたが、
移住したことで生活費に大きな変化が生まれました。
正直ここまで変化すると思っていなかったので意外な副産物でした。
一例として参考にしていただければと思います。
・家賃:11万円/月→7万円/月
・駐車場:2.5万円/0.7万円/月
・ガソリン代:180円/L→172円/L(月間350L消費:6.3万円→6万円)
・おまけ:スーパーの生鮮品の質が良く、なおかつ安い…
合計約6万円/月の節約になりました。
これでもかなり便利な場所に住んでいます。
本当は駅徒歩30分以上でも問題無いんです。
電車は月1回乗るか乗らないかですから。
乗る必要があっても駅まで車で行けばいいんです。
コインパーキングを使っても500円/日程度で済みます。
つまり500円/月です。
生活の質も上がりました。
人ごみが苦手なので程よく落ち着いていてとても居心地が良いです。
あなたの場合はいかがでしょうか
例えば、今の生活でレンタカーやカーシェアを利用しているならその費用が必要なくなります。
もしも「今は必要だけど車があるなら必要なくなる」条件があるようなら
引越を視野に入れるのも一つの手ですね。
まとめ
今回のまとめです。
車を買ううえで必ず考えなければならないのが「維持費」です。
しかし、車を手に入れたからこそ「減らせる出費」もあるはずです。
あなたが欲しい車の場合「維持費」はいくらくらい必要でしょうか。
あなたが車を手に入れたら「減らせる出費」はいくらくらいになりそうでしょうか。
もしも「維持費」が「減らせる出費」を上回るのであれば、
増える生活費を許容できるか検討する必要がありますね。
もしも「維持費」と「減らせる出費」が同じくらいなら、
生活費が増えずに済むかもしれないですね。
もしも「維持費」以上に「減らせる出費」があるならば、
今すぐにでも車を購入した方が良いかもしれないですね。
今回は「維持費」と「減らせる出費」についてのお話でした。
今後も引き続きあなたの素敵なカーライフのサポートを目指して更新してまいります。
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